2011/05/27 00:48:12
住所 小樽市桜1-1-13
ニシン漁場の親方の豪華な生活ぶりを偲ばせる、壮麗な建物です。
建築されたのは1873(明治6)年で、1897(明治30)年に大改築さ
れました。これを建てた初代・猪俣安之丞は越後出身で、いっかいの
漁場手伝いから始め、余市で鰊漁場経営のほかに海産物商、廻船問屋、
金貸業などを営む富豪になった人物です。建物の設計施工には、越後
の宮大工が当たり、高価な建築資材を惜しげもなく用いるとともに、
随所に工夫が凝らされています。
1939(昭和14)年に余市町から小樽市に移築され、現在は高級旅館
として使用されています。
余市随一の大邸宅だったこの建物は、木造平屋一部2階建ての大規
模な中に、華麗さを見せる建物。
屋根中央には、シンボルとなっている望楼があり、両端に鯱が据え
られているが、これは移築後のもの。
他の市から、移築されて建っている建物としては、祝津の鰊御殿と
双璧をなす。
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