2009/12/19 00:31:51
二風谷ダム 3
北海道電力は
沙流川を始め静内川・新冠川(にいかっぷがわ)・鵡川といった
日高地方の主要な河川を利用して大規模な水力発電開発を
行うべく日高電源一貫開発計画を1952年(昭和27年)より開始し、
沙流川本流に岩知志ダムを1958年(昭和33年)に完成させていた。
同時期北海道開発局は苫小牧方面への工業用水供給と鵡川・沙流川
の治水を図るべく河川総合開発事業を企図、鵡川本流の赤岩青巌峡
付近に高さ103.0メートル、総貯水容量が3億立方メートルを超える巨大
ダム・赤岩ダム計画を発表した。
ところが水没予定地の占冠村が村を挙げて反対した結果
1961年(昭和36年)に計画は白紙撤回され、以後暫く総合開発計画は進展しなかった。
ところが苫小牧市に大規模な工業地帯を建設して北海道経済の
起爆剤とすべく苫小牧東部開発計画が立案され、その根幹事業として
苫小牧東部工業地帯(苫東)の建設が計画された。
このため再び工業用水の供給が課題となった。
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