2011/04/08 09:08:37
3.11震災後の北海道電力会見
北海道電力は2011年3月24日、札幌市内で記者会見し、東京電力福島第1原子力発電所の事故を受け、泊原発(後志管内泊村)の地震・津波対策を見直す考えを明らかにした。
北電は泊原発への津波の最高水位を9・8メートルと想定し、原子炉格納施設や建屋などの主要設備を海抜10メートルの高さに建設している。
だが、想定を超える10メートル以上の津波に襲われた福島第1原発では、停電によって、原子炉を冷却するポンプが停止。津波で非常用ディーゼル発電機も故障し、燃料の一部が溶けて放射性物質が外部に漏れ出る事態となった。
会見した舟根俊一原子力部・原子力設備グループリーダーは、泊原発では現在は建物が津波をかぶることを想定しておらず、想定以上の大津波に襲われた場合、非常用ディーゼル発電機や海水ポンプが故障する可能性もあると説明。
泊原発沖合への防潮堤建設や建屋の出入り口の防水対策などを挙げ、「津波が中に入らない対策が必要」と述べた。
また、今後の対策として原子炉の冷却にかかわる機器類を冷やすために海水を送る「海水ポンプ電動機」の予備機を高台に配置することも検討する。
このほか、外部からの電力供給がストップし、非常用ディーゼル発電機などが作動しない場合に備え、電源確保策として、18日に移動発電機車を配置したことも明らかにした。
PR