網走刑務所
1890年(明治23年)
釧路集治監網走分監、網走囚徒外役所として開設
網走刑務所(あばしりけいむしょ)は、札幌矯正管区に属する刑務所。
網走市に所在、再犯者の短期処遇を目的とする。
定員759人(2009年現在)。国内最北端の刑務所である。
かつては日本で一番脱獄が困難な刑務所だと言われ、
明治の脱獄王「西川寅吉」(模範囚として過ごし釈放)や
昭和の脱獄王「白鳥由栄」
(脱獄に成功 吉村昭の『破獄』で取り上げられた天才脱獄囚)
らが収監された。
また、施設の劣悪さと凶悪犯が多いというイメージから、映画『網走番外地』
シリーズの舞台ともなっている。
なお、映画「網走番外地」シリーズでは、所在地は網走市番外地となっているが、
刑務所の所在地は、正しくは網走市三眺地区であり、
住居表示では、網走市字三眺官有無番地となっている。
設立当初は、刑務所というより凶悪犯と政治犯が同居する強制収容所といった
趣が強く、収容者は情け容赦ない労働を強いられた。
特に、160km以上に及ぶ中央道路
(現在の国道333号~道道103号~国道39号~道道104号の一部)を8ヶ月で
突貫工事で完成させた際には、分かっているだけで200名前後の収容者が死亡。
1000名以上の囚人が道路建設に関わりながら、その後行方不明になっている。
道路沿いの畑から、手鎖、足鎖を付けた状態で白骨化された遺体が出土したり、
荼毘に付されることもなく道ばたに埋められ土饅頭として残る墓など、厳しい
労働条件を示す痕跡が現在も残る。
当館は、明治以来使われ続けてきた網走刑務所の古い建物を文化財として
保存公開することを目的に、昭和55年財団法人網走監獄保存財団を設立、
昭和58年7月に開館しました。
網走刑務所旧建造物を保存公開する野外博物館です。
網走国定公園の景勝天都山網走湖側に位置し、敷地面積は約東京ドーム3.5個分
に相当します。
入館料 大人個人(1,050円) 高校・大学生(730円) 小・中学生(520円)