2009/12/06 00:55:57
襟裳岬
襟裳岬(えりもみさき)は、幌泉郡えりも町えりも岬に属し、太平洋に面する岬。
北海幌泉郡えりも町の形を大きく表徴する自然地形の一つである。
日高山脈の最南端で、太平洋に向かって南へ突き出した岬である。
岬の先にまで岩礁群も伸びている。
襟裳岬は江戸時代後半から海の岩礁に生えるコンブを求めて、
人々の移住が始まった。
明治になると開拓農民も加わり、人々は強風と寒さに耐えながら、
暖をとるなど生きるために森の木を切り続けた。
明治中期には紙の材料として広葉樹がつぎつぎに切り倒され、ついに砂漠となった。
砂が飛んで生活に支障をきたしたほか、コンブが生えなくなり、サケや回遊魚も来なく
なった。
つまり明治の森林伐採、放牧などにより実質砂漠化し、土砂で海が汚染されたことに
より海産物の漁獲量が激減したのである。
そのため林野庁は1953年以降治山事業を開始。
まず、草本の種子を蒔き、風を防ぐため海藻で覆うことにより最終的に草本緑化を完了。
その後、防風垣で覆った上でクロマツを中心とした植林が行われ、1999年末で、荒廃地
面積のほぼ89%にあたる170ヘクタールの木本緑化を終了した。
緑化の経緯は、NHKの番組プロジェクトXで取り上げられている。
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