2011/11/03 05:46:52
<タコ部屋制度> |
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北海道の基盤工事を受け持った資本の原始的蓄積期の囚人外役労働の廃止 | ||||||
にともなって、拘禁・強制労働のタコ部屋が鉄道工事に発生し、以後産業資 | ||||||
本段階の労働形態として、鉄道・道路・港湾・用水溝工事にたずさわる。 | ||||||
タコ部屋制度は、60年間にわたる長い期間、生成・確立・再編・沈衰・再 | ||||||
建・消滅の過程を歩んだが、タコはその間、一貫して最低辺労働者として人 | ||||||
権を無視され、過酷な労働を強いられた。 | ||||||
この酷使・人権無視の労働を産み出すタコ部屋制度の特徴ともいうべきもの | ||||||
のは、次の三点からできている。 | ||||||
①小資本の土建飯場の労資関係から生まれた拘禁労働。 | ||||||
②それが土建業に特有な前近代的な下請け制度の上になりっている。 | ||||||
③人集めが前借金を口実にした「周旋」という名の誘拐や暴力によっ | ||||||
て行われたところにある。 | ||||||
監獄のような権力支配によらずに、何十何百人の働き盛りの男達を一室に | ||||||
監禁し、14時間ないし16時間こき使うためには、あらわな暴力支配によ | ||||||
る階級秩序が重んじられた。 | ||||||
この秩序をおかす者には、死の制裁が加えられた。 |
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