2012/10/21 08:01:24
厚田村(あつたむら) 1
タイトルが「厚田村」という本がある。
著者は映画監督・脚本家の松山善三で潮出版社より1994年に
単行本で出版されている。
題字・梅原龍三郎/装幀・高峰秀子と豪華な上・下巻。
一人の女性を通して、明治の終わり(日露戦争)から、
終戦後(昭和20年)までの波乱の半生を描いた小説だが、
面白いのは厚田村の地名や実在の人物が登場してくる。
又、時代考証が行き届いているので、どこまでがフィクション
なのかが分からない。
更に、情景や描写が実に巧みで活気に溢れている。
地域名が土地勘に当てはまり、実在の人物(らしき人)を含め
て物語を構成しているので、明治・大正・昭和の北海道が実
に良くわかる。
少し、この厚田村について書いてみたいと思う。
(写真は今の厚田区のマップ)
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