芦別市(あしべつし)は、空知支庁中部・空知川流域に位置する市。
地名の語源はアイヌ語の「アシュペツ」で、「切り立った川」の意味。
「星の降る里」のキャッチフレーズで知られる、芦別市。
明治26年、山形県からの移住者により開拓の鍬(くわ)が入れられ、
以来、富山・石川・福井県などからの移住者により開拓が進められた。
1900(明治33)年に歌志内村から独立して芦別村が誕生。
1941(昭和16)年に芦別町となり、1953(昭和28)年に市になった。
1897(明治30)年から石炭の採掘が始まり、1913(大正2)年、三菱鉱業が本格開鉱した。
これを機に発展を遂げ、一時期は「炭鉱の町・芦別」の時代を築いた。
その後、環境庁(現環境省)などが主催する「星空の街・あおぞらの街」
全国大会で、「星空の街」108市町村のひとつに選定された。
市の面積の約89パーセントが森林原野で大自然に恵まれ、晴れた日
の夜には満天の星空を眺めることができる。
観光スポットとしてレジャーランドやプラネタリウムがあり、現在はメロン
やユリ根、ジャガイモなどが町の特産品になっている。
歴史
1893年 歌志内で魚屋を営んでいた佐藤伝治郎(山形県出身)がパンケホロナイ川右岸に移住。
1897年 奈江村(現在の砂川市)と滝川村(現在の滝川市)の一部を歌志内村(現在の芦別市も含む)
として分離し、歌志内村戸長役場(現在の歌志内市)を設置。兜谷徳平ら班渓幌内炭山発掘
1917年 久原鉱業油谷芦別炭鉱開坑
1935年 明治鉱業明治上芦別鉱業所開坑
1924年 三菱鉱業芦別鉱業所開坑
1938年 芦別高根炭鉱高根鉱業所開坑
1943年 三井芦別鉱業 開坑
1944年 明治鉱業明治上芦別鉱業所 開坑
1953年 市制施行「芦別市」
1963年 明治鉱業明治上芦別鉱業所 閉山
1964年 三菱鉱業芦別鉱業所 閉山
1967年 芦別高根炭鉱高根鉱業所 閉山
1968年 油谷鉱業油谷芦別炭鉱 閉山
1992年 三井芦別炭鉱 閉山