2010/06/24 00:45:51
カラマツ
唐松というので、中国から取り入れたのかと思ったら日本特産種。
名の由来は短枝上に集まった葉の状態が絵に描く唐松風であるからであるという。
落葉松(ラクヨウショウ)ともいう。
戦前戦後は坑木や電信柱、枕木として活用されていた。
乾くと硬い上にヤニがたくさん出て加工しにくく、狂いやすい。家の柱には向かない。
葉はマツより短めの針葉で、20 - 40本が束状に生える。葉はそれほど濃密ではないので、林内はそれほど暗くならない。日本の高原を代表する植物でもあり、長野県や群馬県、北海道などのスキー場などに多く植えられている。
落葉樹のため新緑や紅葉(黄葉)がきれいで、特に紅葉は人気があるが、他の木よりその時期は遅い。
カラマツ属はいずれも陽樹(日当たりの良い場所を好む)であり、成長が早いため、何らかの原因で森林が消滅した場所に真っ先に進出する樹木(いわゆる先駆植物)のひとつである。
通常の立地の下では、やがてはトウヒ・モミなど暗い場所を好む樹木(陰樹)に取って代わられて一代限りで消えていくため、川の周囲や湿原、断崖絶壁の上など特殊で悪条件の場所以外は、通常カラマツの森が永続することはない。
成長が早いことから、木材利用が逼迫した時期には寒冷地での植林樹種として利用された。このため、中部地方以北ではあちこちに人工林が存在する。
北海道にも明治以降大量に植林された。
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