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                                                 国道229号 10
 神威岬/念仏トンネル 


 三浦哲郎(忍ぶ川で芥川賞)の小説で「愛しい女」があるが、
神威岬の描写が見事で念仏トンネルを通った者には懐かしい。   
                                                                     【やがて神威岬の付け根のところにあるお土産屋を兼ねた食堂
でジープを降り、岩鼻をめぐる小道を歩いた。

(中略)ようやく断崖のあたりに、トンネルが黒い口を開けているの
がみえた。念仏トンネルである。

(中略)荒削りで天井が低く、洞窟にでも入っていくような気がする。
やがてトンネルが鉤の手に折れると、あたりは全くの暗闇になった。

(中略) トンネルを抜けると、目の前が茜色の陽が砕けている入海で、
そのむこうに、左手から弓なりに海へ突き出ている神威岬と、
その前方の岩礁地帯に石地蔵のように立っているメノコ岩が、
黒々とみえていた】   
                                                                                                  
 念仏トンネルは現在立入禁止となっているが、以前は神威岬に行く
にはこのトンネルを通る必要があった。
このトンネルは、大正7年に開通となったもので全長60メートル。                                                        大正元年、神威岬灯台守の家族がワクシリ岬付近で荒波にさらわれ
死亡するという事故が起きたのを契機に、土地の人々が大正3年に
着工した。
両側から手掘りで掘り進むうちに食い違いが生じ、工事が中断したが
念仏を唱えて鐘を打ち鳴らしたところ、その音で掘り進む方向が分か
り工事が再開できたと言われている。
このため、途中で2度折れ曲がっており、内部は真っ暗である。
 
(写真は、念仏トンネルの出口が見える) 
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2008年8月7日。 日本の一番東にある根室から出発します!
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