国道229号 11 神威岬/女人禁制
2012/11/29 07:43:40
国道229号 11
神威岬/女人禁制
神威岬は断崖の高さ80mで、今は先端の灯台まで遊歩道が
続いている。
遊歩道は女人禁制の門をくぐり、まるで恐竜の首の上を伝って
いくようだ。
海の透明度は20m以上、日本海有数の海の難所といわれ、
義経伝説にもなっている。
むかし、この岬から北へ行くものはワラ人形や神酒を海神に
捧げて航海の安全を祈り、婦女子の通行は海が荒れるという
理由で許されなかった。
松前藩が奥蝦夷の資源を秘密にするための政策だとも言われ
るが、とにかくこの岬から先は女人禁制であり、従って移住者が
入ってゆくこともできなかった。
女人禁制が解かれたのは、蝦夷地が松前藩から幕府直轄に
なった安政年間で、蝦夷地各地へ妻子を連れての移住が奨励される。
安政3年(1856)に宗谷に赴任した梨本弥五郎という役人の妻子が、
神威岬通過の第一号だったといわれる。
(写真は、女人禁制の門)
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