2012/11/25 09:02:04
国道229号 7
倉本聰
倉本聰は
「前略おふくろ様パートⅡ」(1976年)を書きながら、北海道に定住
することを真剣に考えていたと書いているが、その第一の候補地
が積丹の美国だった。
定住の条件として 1.冬と夏の寒暖の差が激しい所。即ち四季が明確に見える場所。 2.太い樹のある自然林の中。 3.水の見える場所。
不便であってもかまわない。 そうした場所で自分を孤立させ、
可能な限り他人に頼らず、 出来得る限り己の力で毎日の暮らし
を切り開ける場所。
浦河、根室、釧路、中標津、羅臼、斜里、北見枝幸などの海岸線。
十勝三俣、遠軽、屈斜路湖、ニセコなどの内陸部。
暇にまかせて車を走らせあちこちを見て歩く旅の日が続いた。
そして積丹の「美国」へ到達した。
美国とは、余市から古平を抜けて走る東積丹シリパラインの中間地点にある。
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