2010/03/18 00:29:12
長嶋 有
長嶋有は3歳の時、埼玉県から登別市に移住しました。
登別市立幌別小学校、室蘭市立港南中学校、北海道立室蘭清水丘高等学校、
東洋大学二部文学部国文学科を卒業しました。
一時会社勤務後文学修行を続けていました。
平成14年「猛スピードで母は」で第126回芥川賞を受賞しました。
贈呈式には、室蘭からは駒木室蘭文学館の会会長と三村文芸協会会長も参加
しました。
三浦清宏先生がお骨折り下さったお陰でした。
受賞作「猛スピードで母は」には中学、高校時代に住んでいた港南町の情景描写がたくさん出てきます。
「M市は北海道の南岸沿いの小都市だが、背後を背の低い山が囲んでいた。
だから海から流れてくる雲が停滞しやすいのだと・・・。」
「団地のすぐ近くには市営の水族館がある。母の生まれる前からあるという古い建物だ。」
情景描写の巧みさは「パラレル」「泣かない女はいない」等近作にも充分発揮されています。
2001年「夕子ちゃんの近道」で第1回大江健三郎賞を受賞しました。
ブルボン小林名でのエッセー、肩甲の俳号で俳句、共に精力的に執筆活動を続けています。
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