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アイヌ民族の蜂起 26

 アイヌ勘定

  松前藩のアイヌとの取引内容は、徳川家康より黒印状を与えられてから
一層悪化していった。その一つに「アイヌ勘定」がある。数え方に卑怯な方法を用いた


 例えば、鮭の商いに「はじめ・1・2~10・おわり」と言って二匹を誤魔化すのである。
数が多いとなると更に「真ん中」を入れて三匹の誤魔化しとなる。
鮭一匹であれば、三匹で済むが10匹を束ねて10束を数えると30匹がタダとなる。
落語の「時蕎麦」の商法を用い、怒ると「アイヌ勘定もわからないのか」と嘲笑うのである。

    アイヌが漆器を好むと解れば粗悪な塗りで作らせ、
    刀と言っては竹光を渡し「抜いたら罰があたる」。

   更に、従来鮭百匹に対し米一俵(二斗入)で取引されていたものが、
   突然米一俵を小さくして(八升入)同じ取引となっていった。

蝦夷地のアイヌ民族が立ち上がる、シャクシャインの蜂起は、起こるべきしておきた
民族の怒りだったのである。
 

(写真は、鮭)
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2008年8月7日。 日本の一番東にある根室から出発します!
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