国道36号は、札幌市から室蘭市へ至る一般国道である。
国道37号交点まで道央自動車道と並走する。
陸上距離:133.0km
起点:北海道札幌市中央区北1条西3丁目2番14
(北1条西3丁目交点=国道12号・国道230号起点)
終点:北海道室蘭市海岸町1丁目89番
札幌と室蘭とを結ぶ国道は、1873年(明治6年)に完成した函館 - 札幌間の新道にまで辿ることができる。同年11月5日の太政官布告第364号により、この新道は札幌本道と定められた。札幌本道は函館から森まで現5号、森から室蘭までは航路、室蘭から札幌まで現36号のルートをとるものであった。室蘭から札幌までは室蘭街道(むろらんかいどう)とも呼ばれた。札幌本道は1885年(明治18年)の内務省告示第6号「国道表」で国道42号「東京より札幌県に達する路線」に指定された。
1907年(明治40年)5月13日に国道42号、国道43号のルートが変更され、国道42号は現在の国道5号のルートとなった。国道43号(東京より根室県に達する路線)は青森 - 室蘭間の航路を経由して旭川の第七師団に至る路線(東京より第七師団に達する路線)に変更されたが、現36号のルートをとるのは室蘭 - 苫小牧間のみで、苫小牧からは室蘭本線に並行する現在の234号、12号のルートであった。
1920年(大正9年)施行の旧道路法に基づく路線認定では、旧43号がそのまま国道28号「東京市より第七師団司令部所在地(旭川区)に達する路線(乙)」となった。
1952年(昭和27年)12月4日、新道路法に基づく路線指定で、一級国道36号(北海道札幌市 - 北海道室蘭市)が指定された。1907年以前の国道42号の室蘭 - 札幌間が復活した形となった。これに先立つ同年10月から札幌・千歳間の舗装工事が始まり、翌1953年(昭和28年)11月2日に34.5キロメートルの工事が完了した。北海道初の舗装道路となったこの区間は、弾丸道路(だんがんどうろ)とも呼ばれた。