国道12号は、札幌市から旭川市へ至る一般国道である。
全線で道央自動車道と並走する。
美唄(びばい)市光珠内(こうしゅない)鉄道陸橋 – 滝川市国道38号交差点間29.2kmは、日本一長い直線道路となっている。
陸上距離:135.7km
起点:札幌市中央区北1条西3丁目3番9(北1条西3丁目交点=国道36号・国道230号起点)
終点 /旧道:北海道旭川市4条通8丁目1703-5(4条通8丁目交点=国道39号起点)
主な経由地:江別市 岩見沢市三笠市 美唄市 奈井江町 砂川市 滝川市 深川市
国道12号の歴史は、前身となる市来知(現 三笠市) - 忠別太(現 旭川市)間の87.9kmの上川道路が1886年(明治19年)5月に着工したのにはじまる。
工事には、月形町の樺戸集治監の囚人が駆り出され、わずか90日後の8月に幅約2メートルの道路が仮開通した。この工事の復命書に「可成(なるべく)直線路に為すを主とし」とあったことから、美唄市 - 滝川市間の日本一長い直線道路が誕生した。
翌年から、樺戸、空知集治監の囚人らによって改修が行われ、1889年ごろに完成した。
工期の短さから囚人の労働は過酷なものであったことがわかるが、動員数や犠牲者数は記録に残っていない。1969年、砂川市に囚人の犠牲者を慰霊する「上川道路開鑿記念碑」が建立された。
上川道路は、1907年(明治40年)5月13日の内務省告示第58号によって、国道43号「東京より第七師団に達する路線」(現4号、青森 - 室蘭間航路、234号、12号経由)の一部として国道に指定された。
1920年(大正9年)施行の旧道路法に基づく路線認定では、札幌市 - 旭川市の現在の12号のルートが国道27号「東京市より第七師団司令部所在地(旭川区)に達する路線(甲)」(現4号、5号経由)となり、旧43号がそのまま28号「東京市より第七師団司令部所在地(旭川区)に達する路線(乙)」となった。
1952年(昭和27年)12月4日、新道路法に基づく路線指定で、一級国道12号(北海道札幌市 - 北海道旭川市)として指定された。1965年4月1日に、道路法改正によって一級・二級の別がなくなり一般国道12号となった。