2012/10/18 09:15:35
北海道人 18
「北海道人」とは、幕末の探検家松浦武四郎の雅号である。
武四郎の旅日誌は一つ一つが日記形式で書かれている。
6ヶ月ともなれば180日分がその地域に詳しいアイヌの水先案内で
克明に記録されている。
従って巻数は80巻を超えるものもある。
その内容は風景の観察(絵入り)、奇岩の写生、植物の写生、鳥の写生、
川の地図、アイヌの狩猟の図など多彩である。
特に、それまで未開地であった内陸の土地や地形を聞き取っているため、
肥えた土地の記録は貴重なものと思える。
しかし、これらが明治維新後の北海道開拓史に生かされたとはとても思えない。
(写真は明治4年に静内郡の開拓を命じられた淡路藩で上陸の碑・映画「北の零年」の基)
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