2011/05/29 00:13:51
住所 色内1-8-25
色内大通りの三井住友銀行小樽支店の向いに建つこのクラシカルな建物は
昭和6年(1931年)建てられたが、この建物ほど昭和の歴史とその変遷にさ
らされたものはない。
建てた当時から外国人専用のホテルとして、10年間ほど使われた。
その後、戦争中の昭和17年には日本陸軍の将校クラブとして接収された。
終戦と供に今度は、米軍に接収され、昭和25年に越中屋旅館に還された。
昭和27年になると、相続税の物納として、大蔵省に所属し昭和30年に
北海製菓に払い下げられた。同社の独身寮として使われた。
一時取り壊しも検討されたが、歴史的建造物の保存運動の高まりと供に
外資系のアドバンテスト社がゲストハウスとして購入。改修工事を行った。
平成5年になり現在も小樽グランドホテルクラシックをして、営業を開
始した。表面から見るデザインのユニークさがアールデコのステンドグ
ラスや丸窓に見られる。内部の装飾もクラシカルな趣をみせており、落
ち着いたホテルとして愛されている。
北海道初の外国人客専用のホテルとして建てられ、歴史的建造物に指定
され、異国情緒に充ちた建物。
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