2010/01/08 00:28:49
アイヌ文化の成立は12~13世紀ころといわれていますが、
私たちがアイヌの人たちを史料のうえで確認できるのはおおよそ
15世紀ころからです。
そのころ、アイヌの人たちは漁狩猟や植物採取を主な生業にしてくらし、
また他地域の人たちと交易を行っていました。
和人(注)がこの島に住み始めた時期は定かではありませんが、
15世紀ころにはその居住地は東は鵡川、西は余市まで広がり、現在の函館付近
には若狭 (福井県南西部)から商船が来航し、問屋や鍛冶屋も設けられていました。
蝦夷地 (北海道)からは蝦夷三品と呼ばれていた昆布、干サケ、ニシンや
北蝦夷地 (樺太、現サハリン)を経由した中国産品などが移出され、本州からは鉄製品、
漆器、酒などがもたらされました。
アイヌの人たちは本州へ移出される品物の直接、間接の生産者であり、交易者でした。
和人:明治以前においては、本州から渡来してきた人たちをいい、現在は、日本のなかで
一番人数の多い人たちを、アイヌの人たちと並べて呼ぶときの呼び名です。
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