2010/01/07 00:01:44
三石(みついし)の由来はアイヌ語ピットウシからで、小石の多い土地
という意味。
この小石の浜が最高品質の昆布を生み出す元になっている。
小石の隙間が良いほど通気があって旨み成分が昆布に凝縮されるの
だという。
しかも干して2、3時間が勝負だそうだ。
長いのも特徴で天気がよければ海中の昆布は1日30センチも成長する。
この昆布に正式和名(学名)「ミツイシコンブ」をつけたのがクラーク博士の教え子、宮部金吾だった。
明治35年のことである。
大正7年札幌市の貯木場と製材所を今の中島公園に造成して開道50周年博覧会が開かれたが、
このとき見事北海道長官賞をとり、宮内庁ご用達の栄誉を勝ち取る。
以来、最高峰の昆布の座を守り続けている。
昆布は蝦夷から出荷する中国向け海産物、干あわび干なまこともに貴重な輸出品だった。
初めは松前周辺が昆布漁場だったが、枯渇してしまう。
そこで商人たちが目を向けたのが日高の良質な昆布であった。
日高海岸は砂浜が多く、岩礁が少なかったので山の岩を削り、海へ沈めるという大変な苦労をしたのだった。
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