2010/10/17 00:29:41
北海道内のおもな義経伝説 9
⑨函館市 船魂神社・義経腰掛の松
津軽半島まできた義経一行。
風波が強かったので、船魂明神に祈り、 無事蝦夷に辿りついた。
この辺りは伝説がとても多く、義経が腰を掛けた松や、義経が弓で岩をつついて
湧出させたという湧き水もあった。
船魂明神に助けられた義経 (函館市、日和坂上)
義経一行が難所といわれる津軽海峡を渡って北海道へ来たのは文治5年(1189)。
津軽半島の三厩まできたものの風波が強い。
そこで信心深い義経は、船魂明神を一身に祈り、 無事渡海することができたそうです。
明神さまをまつる船魂神社は、最初は観音堂といわれており、
鰐口に応永元年(1394)と書かれていますから、 義経来道200年ほど後の建立になります。
神社横には穴があり、函館山の裏側の断崖絶壁、
山背泊寄りの穴澗に通じているともいわれています。
穴澗には多くの伝説が残され、 その主は大蛸、鰐鮫、白蛇などといわれ、 それをまつった
竜神さまがあると伝えられています。
神社境内には、 義経が弓で岩をつついて湧出させたといわれる湧き水が あったようですが、
今は枯れています。
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