2012/12/02 08:11:37
国道229号 14
岩内町
泊村を過ぎると岩内町である。
岩内も古い漁港で、往年は江差とともに千石場所といわれ、鰊の漁期には
内地から数千人のヤン衆が入り込み賑わいを極めた。
東京から歌舞伎の吉右衛門でも幸四郎でも興行を打ったと言われるほどの
由緒を持った町である。
また、文豪の往来も激しく幸田露伴、巌谷小波なども縁があり、
この町に夏目漱石の本籍もあったという。林芙美子も「アスパラガス」発祥の地
としての原稿もある。
しかし、何といっても小説でいえば
有島武郎「生れ出づる悩み」、八木義徳「漁夫画家」、水上勉「飢餓海峡」であろう。
これらが今は美術館や石碑として残り過疎を避けられないが、
隣村の原発のおかげで民宿と飲食街だけは群を抜いている。
(写真は、岩内から見た泊村原発3基と岩内郷土資料館)
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