2009/12/13 00:32:58
アポイ岳
アポイ岳は、「北海道の背骨」と呼ばれる日高山脈の南端にあります。
標高は810.6メートルと低く、気軽に登山楽しめる山です。
この山の不思議なところは、標高が低いにもかかわらず2000メートル
級の山に登ったかのような光景に出会うことです。
標高500メートルを越えると高い木は無くなり、ハイマツが生い茂ります。
高山植物の花々が咲き、しかも世界でここにしかない植物も生えている
のです。
昭和27年には、高山植物帯が国の天然記念物に指定されました。
なぜ、珍しい花々がこの山にだけ咲くのか?
その理由として、この地域は夏の間濃霧に覆われやすく、気温が上がらないこと
が挙げられます。
もう一つは、アポイ岳そのものが「アポイ岳」という特殊な岩石で
出来ている、ということです。
「かんらん岩」は普通の植物の成長を妨げる働きがあり、それに
適応できた植物だけが生き残ったのです。
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