2009/05/19 00:07:39
有島記念館(ニセコ)
有島記念館は
大正11年、ニセコの地で画期的な農場解放を実践した有島武郎に
謝恩の意味を込め、また文学をはじめ、その多彩な業績を広く紹介
するため、昭和53年、農場事務所跡地近くに開館されました。
館内では、写真、書簡、書、絵画、初版本などを展示し、
有島武郎の生涯と文学、農場の解放にいたる軌跡を紹介しています。
有島武郎による農場解放の後、設立された狩太共生農団では
団員の合議制により、相互扶助の思想のもと経営されてきましたが、
戦後の農地改革で解団されるにあたり、故農場主有島武郎の遺徳を偲び、
その思想を後世に伝えるべく、
有島謝恩会を結成して農場事務所の一部を有島記念館とし、その維持管理に当たりました。
この記念館は不幸にも焼失しましたが、有島謝恩会が中心となり
昭和38年、有島記念会館として開館しました。
その後、建物の老朽化、農業を巡る状況の悪化等々の事情から、
有島武郎生誕100年に当たる昭和53年ニセコ町により、現在の有島記念館が建設され
謝恩会から引き継いだ資料をもとに展示、開館されました。
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