2009/07/06 00:46:48
神居古潭 (かむいこたん)
アイヌ語で「神の里」を意味し、
石狩川の急流沿いに奇岩怪石が約10km続く。
渓谷の濃緑色及び黒色質の岩石は神居古潭石と呼ばれ、
また吊橋付近には激流がつくる「神居古潭おう穴群」
<昭和41年(1966年)に市の天然記念物指定>がある。
英雄神と魔神の戦いを描いた「サマイクル伝説」やフキの下の
小人「コロポックル伝説」などが語り継がれている。
カムイコタンの伝承
石狩川が急峻な流れを持つことから、以下のような伝承(ユーカラ)が
生まれたといわれ、現代に伝えられている。
かつてこの地にはニッネカムイ(またはニチエネカムイ)が住んでいた。
ニッネ(悪い)+カムイで、悪神・魔神と訳される。
ニッネカムイはこの地に大きな岩を投げ込み、往来するアイヌを溺れさせようとした。
ヌプリカムイ(山の神)が見とがめて岩をどかすが、ニッネカムイは怒ってヌプリカムイ
と争った。英雄サマイクルがヌプリカムイに加勢したため、ニッネカムイは逃げようとし
たところ川岸の泥に足を深く沈めてしまい、動きが止まったところでサマイクルに切り殺された。
川岸に残る大きな甌穴は、そのときにニッネカムイが足を取られた跡であるという。
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