国道229号は、小樽市を起点とし、江差町を終点とする一般国道である。
(小樽市から余市町までは、国道5号との重複区間)。
ルートはほとんどが日本海側を通っており、通行に危険な箇所は現在もルート変更を始めとする線形改良が続けられている。
陸上距離:307.0km
起点:小樽市稲穂2丁目88番
(=国道5号・北海道道697号天神南小樽停車場線交差点)
終点:檜山郡江差町字柳崎町142番
(=国道227号交差点)
歴史
1953年5月18日 二級国道229号小樽江差線(北海道小樽市~北海道檜山郡江差町)として指定。
1962年10月17日 乙部町豊浜(現在の豊浜トンネルの海側に位置する旧道箇所)において山津波が発生。国道を走行中の路線バス(函館バス)が海中に押し出されるなど17名が死亡・行方不明(バスは現在も大量の岩塊に埋もれたままである)。
1965年4月1日 一般国道229号となり、全線建設省(現国土交通省)直轄となる。
政令では、1953年の改正では「江差郡江差町」、1965年の改正では「桧山郡江差町」と表記されていた。1993年の改正で現在の表記となった。
1982年4月1日 経路変更により神恵内村-古平町が北海道道998号古平神恵内線となる。この時点では積丹半島に未通区間を残していた。
1996年2月10日余市町と古平町の境にある豊浜トンネルが崩落。
同年12月10日仮復旧。
2000年12月8日セタカムイトンネルと接続した新トンネルの供用開始(豊浜トンネルとセタカムイトンネルを中継するトンネルを建設し、セタカムイトンネルを豊浜トンネルに編入)
1996年11月積丹半島西部の未開通区間が開通し、全線開通。
1997年8月25日島牧村の第2白糸トンネルが崩落。
1999年4月8日現場を迂回する白糸トンネル供用開始。
2004年9月8日台風18号で神恵内村の大森大橋の橋げたが落下。
同年12月10日 仮復旧(残った橋脚に鋼鉄製の橋桁を乗せて復旧)
2007年3月21日現場を迂回し、既存のウエンチクナイトンネルに接続した大森トンネルの供用開始。なお、元々存在した大森トンネルとは別のトンネルである。