国道230号は、札幌市を起点とし、久遠郡せたな町を終点とする一般国道である。
喜茂別町一部では国道276号、洞爺湖町から長万部町までは国道37号、長万部町一部では国道5号とそれぞれ重複する。
札幌~函館間の最短ルートであり、国道5号 (函館~長万部間)にある札幌までの距離表示は当道路を経由した距離を表示している。
虻田町(現・洞爺湖町)内2カ所で、2000年の有珠山噴火によって国道が分断された。
国道上に噴火口があり、徒歩でも国道部分を通過するのは不可能となった。地形図では、国道上に火山活動によって形成された池も記載されている。また、国道脇を通っていた町道泉公園線の跡地が遊歩道として整備されている。復旧工事は別ルートによって行われ、2007年に開通した。
陸上距離:208.2km
起点:札幌市中央区北1条西4丁目1番4
(=国道12号・国道36号交差点)
終点:久遠郡せたな町北檜山区北檜山209番1
(=国道229号交差点)
歴史
1870年東本願寺代表現如らによる北海道開拓活動として伊達~札幌を直結する通称「本願寺道路」の開削工事を開始。一年余で完成させる。当時のルートは厳密には伊達市から洞爺湖沿岸を経た後に現在の230号線ルートに入り、旧平岸村へ至る街道だった。
1920年4月1日 道路法及北海道道路令により準地方費道1号線札幌倶知安線に認定。
(札幌区~虻田郡喜茂別村、その先は現国道276号経由で倶知安に至る)
1953年5月18日 二級国道230号札幌虻田線
(札幌市~虻田郡虻田町〈現洞爺湖町〉)として指定。
1965年4月1日一般国道230号となる。
1969年10月 定山渓・中山峠間改良工事 (無意根大橋、定山渓トンネル新設)終了に伴い、
待望の通 年通行化。
1982年4月1日 山越郡長万部町~瀬棚郡檜山町間を編入(虻田郡虻田町~山越郡長万部町間
は37号・5号と重複して連絡)して、札幌市~瀬棚郡北檜山町(現せたな町)となる。
なお、政令では1992年まで「北桧山町」と表記されていた。
2000年3月31日 有珠山の噴火により道路が寸断され、不通区間が発生。
2007年3月28日13時07分 有珠山の噴火による不通区間に代わり、新たに建設されたルートが
開通。
2007年12月21日 虻田洞爺湖ICが現在の位置に移設され、道央自動車道との乗り入れが可能
になった。