国道229号 8 美国(倉本聰Ⅱ)
2012/11/26 07:38:58
国道229号 7 美国(倉本聰)
2012/11/25 09:02:04
国道229号 7
倉本聰
倉本聰は
「前略おふくろ様パートⅡ」(1976年)を書きながら、北海道に定住
することを真剣に考えていたと書いているが、その第一の候補地
が積丹の美国だった。
定住の条件として 1.冬と夏の寒暖の差が激しい所。即ち四季が明確に見える場所。 2.太い樹のある自然林の中。 3.水の見える場所。
不便であってもかまわない。 そうした場所で自分を孤立させ、
可能な限り他人に頼らず、 出来得る限り己の力で毎日の暮らし
を切り開ける場所。
浦河、根室、釧路、中標津、羅臼、斜里、北見枝幸などの海岸線。
十勝三俣、遠軽、屈斜路湖、ニセコなどの内陸部。
暇にまかせて車を走らせあちこちを見て歩く旅の日が続いた。
そして積丹の「美国」へ到達した。
美国とは、余市から古平を抜けて走る東積丹シリパラインの中間地点にある。
国道229号 6 余市町豊浜(ソーラン節発祥之地)
2012/11/24 07:16:31
ソーラン節発祥之地
国道229号線の旧豊浜トンネル入口(余市町豊浜)には、
ソーラン節発祥之地の碑が立っている。
ソーラン節の始まりは1800年代とされ、元祖は積丹の美国
ともあるが、「千石場所」としてにぎわうようになったのが豊浜
だったので碑を立てたようだ。
ヤーレンソーラン(*繰り返し)[ハイハイ] /
ニシン来たかとカモメに問えば /
わたしゃ立つ鳥 波に聞けチョイヤサ /
エーエンヤーサノドッコイ ショ /
[ハードッコイショドッコイショ]
更に
沖の鴎が 物言うならば 便り聞いたり 聞かせたり /
鰊くるかと 稲荷にきけば どこの稲荷もコンと鳴く /
今宵一夜は 緞子の枕 あすは出船の 波まくら /
余市よいとこ 一度はござれ 海に黄金の波が立つ
この229号線は、江差に至るまで江戸時代からニシン漁で栄えて
いたため、それを偲ぶ遺産が点在している。
国道229号 5 豊浜トンネル岩盤崩落事故
2012/11/23 07:13:41
国道229号 4 豊浜トンネル崩落
2012/11/22 06:51:24
平成8年2月10日午前8時10分頃、余市町と古平町
を結ぶ国道229号線の豊浜トンネル(延長1086m)で、
最大長さ70m、最大幅50m、最大深さ13m、
体積約11000立方メートルの岩盤が崩落した。
この事故で、札幌雪祭りや小樽市へ向かう乗客を乗せた
路線バス1台、乗用車2台がトンネル内で押し潰された。
11日より14日にかけて、4回にわたる発破作業の末ようやく
岩盤を除去することができた。
岩盤除去後に瓦礫は取り除かれたが、乗用車は原形をとど
めておらず、また、バスは3mあった高さが1mにまで押し潰さ
れた有様であり、被災者は全員が激しく圧壊損傷した遺体で
発見される結果となった。
20人全員の死亡が確認されるという惨事となった。
現場を視察に来た当時の知事は
「これは事故ですネ」と問いかけた言葉が今も耳に残っている。
国道229号 3 豊浜トンネル崩落
2012/11/21 06:05:54
国道229号 2 蝦夷の三険峰
2012/11/20 07:33:54
国道229号 1 小樽駅出発
2012/11/19 07:31:41
国道229号は、1953年(昭和28年)に小樽江差線(小樽市~檜山郡江差町)
として国道の指定を受けた。
この道が全線開通するのは43年後の1996年(平成8年)11月1日。
北海道でも最も難工事が続いた危険な国道である。
しかし、危険とは裏腹に絶景が続く300kmのドライブコースでもある。 小樽から余市までは国道5号と重複し、右手に日本海を見ながら沿岸を西に
進み積丹半島の付け根「神威岬(カムイ)」に達する。
この岬より積丹半島を巻くように沿岸を回り原発のある泊村に達し、更に南下
し延々と右手に日本海を見ながら江差に向かって行く。
(写真は、今年リューアルオープンした小樽駅)