2010/11/06 00:19:40
(「檀」「檀弓」とも書く)・錦木(にしきぎ)科。
日本と中国の林に自生する。秋に果実と種子、紅葉を楽しむ庭木として親しまれ、盆栽に仕立てられることもある。
落葉低木、または小高木。雌雄異株。葉は対生で細かいのこぎり歯(鋸歯)があり、葉脈がはっきりしている。1年目の枝は緑色をしている。
花は初夏、新しい梢の根本近くにつく。薄い緑で、四弁の小花。果実は枝にぶら下がるようにしてつき、小さく角ばった四裂の姿。
秋の果実の色は品種により白、薄紅、濃紅と異なるが、どれも熟すと果皮が4つに割れ、鮮烈な赤い種子が4つ現れる。
市販のマユミは雌木しか出回っていないが、雌木1本で果実がなる。
剪定をする場合は落葉中に行う。成長は早い。若木のうちに樹形の骨格を作り、分枝させたら、その後の強い剪定は避ける。切り詰めすぎると花と果実がつかない。根が浅く、根元が乾燥しすぎると弱り、果実が落ちる。水分条件さえ良ければ剛健で、病害虫はあまり発生しない。実がかなり遅くまで残るので、秋と冬にはヒヨドリやメジロが食べに来る。
利用方法
材質が強い上によくしなる為、古来より弓の材料として知られ、名前の由来になった。
この木で作られた弓のことや、単なる弓の美称も真弓という。和紙の材料にもなったが、楮(コウゾ)にとって代わられた。現在では印鑑や櫛の材料になっている。
新芽は山菜として利用される。天麩羅やおひたしなどに向く。なお、種子に含まれる脂肪油には薬理作用の激しい成分が含まれており、少量でも吐き気や下痢、大量に摂取すれば筋肉の麻痺を引き起こすため、種子や種は食べてはならない。
2010/07/02 00:52:33
ポプラ
ポプラは、ヤナギ科ヤマナラシ属 (Populus) の植物の総称。
ポプラが輸入された時期は明治の始めが通説です
「黒田清隆」が北海道を開拓をするにあたってアメリカから当時の農務局長ホーレス・ケプロン(1871年7月に訪日して1875年5月に帰国)を招いて農業と産業の基礎を作りました。その時にアメリカから農作物と洋種の樹木を多量に輸入しました。
「黒田清隆」が北海道を開拓をするにあたってアメリカから当時の農務局長ホーレス・ケプロン(1871年7月に訪日して1875年5月に帰国)を招いて農業と産業の基礎を作りました。その時にアメリカから農作物と洋種の樹木を多量に輸入しました。
札幌の町並みが完成したのが明治6年10月ですからその当時。
日本では、街路樹や、牧場の境界の目印や防風林として植えられる。
日本では、街路樹や、牧場の境界の目印や防風林として植えられる。
北海道大学や埼玉県立児玉白楊高校にはポプラ並木がある。
木材の利用として、幹はマッチの軸などに利用されてきた。
中国の内陸部では成長が早く活着が良いことに着目し植樹が行われている。成長に水分を多く要するようになる樹齢20年以前を目安に伐採されることが多く、単板や合板に加工され利用されている。地域の貴重な現金収入かつ防風林の役割を果たすことから、植樹が奨励されている。
韓国では朝鮮戦争で国内の木が多く失われてしまい、洪水が起こりやすくなってしまったため成長の早いポプラの木がニセアカシアの木とともに多く植えられている。
北海道美瑛町にはCMやドラマの撮影で使われ、観光名所になっているポプラの木がある。
2005年6月にドイツで行われたFIFAコンフェデレーションズカップでは、大量のポプラの綿毛が試合会場で乱舞する様子がテレビでも映し出された。ドイツではこの綿毛がアレルギー性鼻炎の原因になることもある。
ポプラは成長が早く高木となるが、その高さに比較して根が大きくならないことから台風などの強風に弱く、根ごと倒れることがある。
2004年の台風18号の折、暴風に襲われた北海道大学のポプラ並木は、大量の風倒木を出した。
1976年8月18日に韓国・北朝鮮の板門店で、視界の妨げとなるポプラの木を切ろうとしたアメリカ陸軍工兵隊に対して朝鮮人民軍が攻撃を行った。この事件はポプラ事件と呼ばれ、第二次朝鮮戦争にも発展しかねない軍事衝突だった。
2010/06/30 00:06:22
カツラ
カツラは北海道で一番大きくなる木といわれ、現在でも山裾、谷沿い には直径2mを超える伐根がみられ、往時の巨木の様子がうかがえる。
日本の代表的な名木のひとつで、芽吹き時の紫紅色、秋の黄葉が美しい木である。
カツラの語源は、香出(かつ)からの転訛といわれている。「古事記」でも香木真っすぐに伸びた幹から、沢山の枝をのばす。
カツラの語源は、香出(かつ)からの転訛といわれている。「古事記」でも香木真っすぐに伸びた幹から、沢山の枝をのばす。
一株で多数の幹をだすことがある。樹皮は灰褐色で、老木ではねじれるように裂けて薄くはげ落ちる。葉は広い心臓形で,縁には波状のなめらかな鋸歯がある。雌雄異株である。
日本各地に分布し、沢沿いなどの湿った肥沃地を好む。
材質・用途
材は均質で、軽く柔らかいので加工しやすい。
建築、家具などに利用される。葉は香りがよく、まっ香をつくる。
北海道産の碁盤、将棋盤の多くは、カツラでつくられ、長時間打っても肩が疲れな いといわれている。
北海道産の碁盤、将棋盤の多くは、カツラでつくられ、長時間打っても肩が疲れな いといわれている。
2010/06/29 00:01:33
ハリギリ
ハリギリの名は、葉の大きいのを桐に見たて、枝に針があるのでこの名が あるとされているが、『大和本草』によれば「木理も葉もほほのきに似たり、刺ありてたらの木にも似たる故に名ずく」とある。高さ25m、胸高直径1mにもなる。
枝や幹に鋭いトゲをつけ、成木になると 樹皮は著しく縦裂する。葉は長さ10~30cmあり、10~25cmの長柄をもち掌状に5~9裂し、裂片にあらい鋸歯がある。
アイヌ語名はアイウシニでトゲの多い木の意味である。
アイヌ語名はアイウシニでトゲの多い木の意味である。
日本各地、中国、朝鮮、樺太、南千島に分布する。 耐陰性に富み、肥沃な土地を好む。
材質・用途
材は適度なかたさで光沢が美しく、加工が容易なので家具、建築、合板材などに利用される。
2010/06/28 00:56:04
シナノキ
シナノキの名前については、「皮がシナシナする」 こと、またはその皮が白いのでシロからきたなどといわれている。
元来シナは "結ぶ""しばる""くくる"いうアイヌ語からきたものとされている。
花は夏の濃い緑の中に咲くので目立たないが、よい香りがして、そこに蜜蜂が群れていることが多い。 良質のハチミツがとれる。 花軸のもとに、舌のような形の長い飾り葉(苞葉)をつける。
花は夏の濃い緑の中に咲くので目立たないが、よい香りがして、そこに蜜蜂が群れていることが多い。 良質のハチミツがとれる。 花軸のもとに、舌のような形の長い飾り葉(苞葉)をつける。
秋には褐色の丸い実(核果)がなって、飾り葉とともに舞落ちる。
葉は円形に近い心臓形をし、縁に鋸歯があり葉柄は無毛である。 樹皮は、大きくなると縦に裂ける。
日本各地、中国に分布する。落葉樹林の主要樹種のひとつで、高木層を形成する。
少し湿った肥沃なところを好む。 よく萌芽幹をだす。
アイヌ語では、ニベシニといい、内皮のとれる木という意味がある。
材質・用途
軟材で加工しやすく、合板、アイスクリーム用へらなどに用いる。
2010/06/27 00:27:30
カバノキに属しますが、
シラカバに比べ樹皮の色がやや灰色がかっています。
また写真ではわかりにくいですが、水平の点線のような
縞模様と、枝が落ちた跡はくっきりと黒く残るのが特徴です。
横に剥がれた樹皮は、乾くと丸くなってしまいますが、
燃やすととても火力が強く、焚き火などの種火になります。
シラカバに比べ樹皮の色がやや灰色がかっています。
また写真ではわかりにくいですが、水平の点線のような
縞模様と、枝が落ちた跡はくっきりと黒く残るのが特徴です。
横に剥がれた樹皮は、乾くと丸くなってしまいますが、
燃やすととても火力が強く、焚き火などの種火になります。
ウダイカンバは、この樹皮に油脂分が多く雨のなかでも消えずによく燃えるので、
鵜飼の松明に用いられたことからこの名がついたともいわれている。
樹幹は直立し、樹皮は灰褐色で光沢があり、横に長い黒色の皮目がある。
葉は大形で広卵形をし、縁には細かい歯牙があり、基部は心臓形である。
カバノキ科のマカンバやウダイカンバなどの木材を称してサクラと言うんです。
分布・生態
北海道、本州、南千島に分布し、とくに北海道に多い。陽樹で、常に充分な陽光を要求する。
シラカンバがやせ地に育つのに対し、肥沃地を好む。
材質・用途
音調を狂わせないことから、楽器材(ピアノの鍵盤)として利用される。
そのほか、器具材、建築材、機械材として広く使用されている。
2010/06/26 00:16:43
ミズナラ
北海道を代表する広葉樹の一つで、欧米では森の王様(キング・オブ・フォレスト)と呼ばれている。 果実のドングリの古名ツルバミが、朝鮮語のKuiーbamによると考えられるよう に、KaIaKがなまってナラになったとも考えられ、植物名のナラは朝鮮語に基づく可能性が高い。
樹皮は黒褐色で、深い不規則な裂け目があり、 枝は太くよく分岐する。
樹皮は黒褐色で、深い不規則な裂け目があり、 枝は太くよく分岐する。
分布・生態
日本各地、樺太、千島に分布する。 日本の温帯林を構成する代表樹種の一つで山地に普通に見られ純林を形成する。 生長はやや遅い。
材質・用途
材は重く、硬く、緻密で木理が美しく、家具、建築材など用途は広い。
和名は 「水ナラ」 で材に多量の水分が含まれていることによる。