豊頃町指定文化財
二宮のはるにれ
二宮地区は、二宮尊親が入植した歴史的土地柄であり、樹齢200年のこのはるにれは、地域の風景にとけこむとともに、開拓の歴史を刻むものです。
(昭和61年指定)
幌岡のはるにれ
十勝川左岸河川敷に位置するこのはるにれは、2本の木が一体化したもので、扇形の枝ぶりが見事であり、周囲の環境と調和して、すばらしい景観を造っています。
(昭和61年指定)
湧洞湖畔野生植物群落
湧洞湖は、茂岩市街から南に約31kmに位置し、三方を濃緑の山並みに囲まれた周囲約19kmの鹹水湖で、太平洋との間は砂丘になっており、湧洞川の河口に磯波により砂が堆積してせき止められたものです。
植物群には、北海道の太平洋沿岸ではめずらしい、ガンコウラン、ハクサンチドリ、コケモモなどの高山植物や、ハマナス、ハマエンドウ、エゾカンゾウなどの海岸草原植物が混生しています。
二宮獅子舞神楽
本町に伝わる神楽は、嘉永5年に相馬石神村押釜(現在の福島県原町市石神)の彫刻師小沢深治等が伊勢神宮で神楽を習い高座神社に奉納した「押釜神楽」がそのルーツとされています。本町で、この神楽がはじめて披露されたのは大正9年のことで、報徳二宮神社が新築され、御神体の御分霊を日光今市より鎮座するときに押釜出身の牛来巳之吉等により奉納されたのが始まりです。
(昭和54年指定)
二宮尊徳の直筆
大正9年報徳二宮神社造営の際、二宮尊道氏が寄贈したもの。尊徳直筆の書は報徳記念館(小田原市)のほかには数少なく貴重なものです。
(平成8年指定)
二宮尊徳の紋付羽織
大正12年、福島県中村町の大槻吉直氏が寄贈、奉納したもので、140年以上前のものと推定されます。
(平成8年指定)
豊頃町 3
豊頃町の文化財
北海道指定文化財
大津海岸トイトッキ浜野生植物群落
大津海岸トイトッキ浜は、大津市街から北東に約2km離れた旧十勝川河口付近にあり、太平洋岸に面した幅80m、長さ2,100mにおよぶ標高5~6mの砂丘地帯です。喬木のない草原で、コケモモ、ガンコウランなど多くの寒地、高山植物を含み他に、ヤナギラン、ウンラン、ハマナス、ハマエンドウ、コウボウムギ、オカヒジキ、ムシャリンドウ、クロユリ、スズランなどがよく自然の保たれた状態で生育しています。十勝沿岸の草原群落は後背部に泥炭地、湿地を持つために複合した景観をなすものが多く、トイトッキ浜はその代表的な一例とされます。また、群落の自然状態も極めて良く、北海道太平洋岸の代表的な海岸景観の一つとして学術上からも貴重なものとなっています。
(昭和38年12月24日指定)
大津海岸長節湖畔野生植物群落
長節湖は、大津市街から南西約4kmにある周囲5kmの鹹水(かんすい)湖で、太平洋と幅の狭い砂丘で隔てられています。
指定地は、この砂丘上の町道と長節湖の間にはさまれた幅250m、長さ500mの地域で、ハマナスを主とし、これにエゾカンゾウ、エゾキズゲ、ムシャリンドウ、センダイハギ、エゾスカシユリ、ハマフウロ、ヒオウギアヤメ、クロユリ、スズランなど多くの草種が加わった群落で、春から初秋にかけては花が次から次へと咲き競います。
この種の海岸草原群落は小清水海岸などオホーツク海沿岸のものがよく知られていますが、この地域のものもまた、規模において劣るものではありません。
特に長節湖畔の群落にはシロバナハマナスを混じえており、湖の静けさと相まって、広々とした景観に趣を添えています。
(昭和38年12月24日指定)
カムイノミの図
絵馬「カムイノミの図」は、明治5年10月幸喜丸の船頭和右衛門が願主となっていますが、高価な絵馬であることと、遠景に福島屋杉浦嘉七所有(両天秤印)の帆掛け舟が描かれていることから、漁場持ちである嘉七が関わっていたと推測されています。
大津や広尾の神社には幕末から明治にかけての絵馬が数多く奉納されていましたが、第二次大戦時にほとんどが焼却されてしまいました。
幸いなことに残ったこの絵馬は、明治初期の和人とアイヌの関係を知る貴重な資料でもあります。
(平成13年3月30日指定)
福順丸の図
慶応2年、杉浦嘉七の手船、福順丸の沖船頭又助が大津稲荷神社に奉納したもので、十勝管内の船絵馬としてはこの一点のみが現存しています。
船本体は紙で描かれていましたが、はがれ落ちています。
(平成13年3月30日年指定)
豊頃町 1
豊頃町は、北海道十勝地方の東南端に位置する、農業と漁業を基幹産業とする
人口約3,800人の町です。
豊頃に、本格的な開拓の鍬が入れられたのは明治中期で、明治30年(1897年)
には本町の開拓に大きな役割を果たした二宮尊親(二宮尊徳の孫)が福島県
から興復社一行を率いて二宮地区に入植しています。
長節湖
長節湖は、豊頃町大津市街から南西約4kmにある周囲約5kmの
鹹水(かんすい)湖で、太平洋と幅の狭い砂丘で隔てられています。
湖の砂丘一帯の植物群は、北海道の天然記念物に指定されており、
春から初秋にかけてハマナス、エゾカンゾウ、ムシャリンドウ、センダイ
ハギなどの美しい花が次から次へと咲き競います。
また、湖畔にはキャンプ場(バンガロー、炊事場、トイレ、駐車場、売店等)が整備されており、
毎年7月下旬から8月中旬は、大勢の観光客でにぎわいます。
湧洞湖
茂岩市街から、南に約20km離れた太平洋岸に位置する周囲約12kmの湖で、長節湖と同様に周辺には美しい原生花園が広がっており、町の文化財(記念物)に指定されています。
ウインドサーフィンなどのマリンスポーツを楽しむ若者も増えて いますが、周辺にはまだまだ手つかずの自然環境が残っており、 静寂なひとときと北海道らしい雄大な自然が味わえます
旭川市、岩見沢市、帯広市、北見市による市営競馬が発足。
ばんえい競走のみを開催する現在の開催形態となっていた。
旭川市・北見市・岩見沢市が2006年度限りでの撤退を表明。
残る帯広市も負担が大きすぎるとして単独での開催継続に難色を示したことから、
ばんえい競馬の廃止が濃厚と見られていた。
2006年12月にソフトバンク・プレイヤーズが帯広市の単独開催に対する
支援を申し出たことから、2007年度より帯広市が単独で開催を継続することが決定した。
世界でたったひとつのばんえい競馬。
坂本直行記念館
中札内美術村の中に坂本直行記念館があったのですが、
2007年に美術村から車で10分ほどのところに
「六花の森 坂本直行記念館」がオープンしました。
画家・坂本直行氏は、帯広の洋菓子の老舗「六花亭」の
包装に使われる絵で知られています。
開拓農民として酪農を営みながら、十勝の自然を愛し、
描き続けた坂本画伯の作品を展示。
道内の草花や山々などを描いた油彩・水彩画が展示されています。
坂本直行とは
(1906年~1982年)釧路生まれ。
1936年広尾町下野塚に開拓者として入殖、開拓の傍ら日高の山々と植物を描き続ける。
1957年札幌大丸藤井で第一回個展(以後毎年開催’82年まで)。
1982年5月2日 膵臓癌で没(75歳)
中札内美術村
中札内に、美術館の枠を集めて作られた美術の里があります。
柏の森に囲まれた緑豊かな空間に、美術館と、
レストランや売店が立ち並ぶアートの森「中札内美術村」。
歴史を感じさせる古建築の美術館や点在する彫刻群が自然
の中に溶け込みゆったりと芸術を鑑賞する時間を提供してくれます。
企画展を行う北の大地美術館をはじめ、
洋画家の相原求一朗美術館、
日本画家の小泉淳作美術館、
佐藤克教現代木版画館、
彫刻家・板東優氏の夢想館の5館で構成されています。
各建物はそれぞれ遊歩道で結ばれているので、
周囲の自然を楽しみながらアートに触れられる。
地元の農産物を使った家庭料理のレストラン「ポロシリ」、
うどんや甘味メニューもある「花六花」、菓子やミュージアムグッズを
販売するショップ「柏林」などもあります。