国道274号は、札幌市から北海道上川郡標茶町に至る一般国道である。
北海道内で最も長い国道(全国では11位)である。
白糠町から釧路市までの一部に未開通区間がある。
石狩地方・空知地方・胆振地方と十勝地方・釧路地方を連絡しており、国道38号
と共に北海道の東西を結ぶ大動脈である。
また、札幌市内では市街地の北側を迂回するバイパス「札幌新道」の一部を構成しており、
当該区間の一日の交通量は3万台に達する。
陸上距離:365.8km
起点:北海道札幌市東区北34条東1丁目753番73
(北34条西2丁目交差点=国道5号・国道231号交点)
終点:北海道川上郡標茶町川上2丁目
(川上2丁目交差点=国道391号交点)
主な経由地:北広島市、長沼町、夕張市、日高町、
清水町、足寄町、釧路市
歴史
1970年4月1日- 北海道札幌市から帯広市までを一般国道274号に指定。
札幌市厚別~夕張郡長沼町西12南7は北海道道6号札幌夕張線と重複、長沼町西12南7~夕張市紅葉山は北海道道116号夕張長沼線を昇格、
沙流郡日高町~上川郡清水町は北海道道464号日高清水線を昇格した。
1993年4月1日 - 北海道札幌市から川上郡標茶町までに経路変更。
上川郡清水町~河東郡鹿追町は北海道道735号清水鹿追線を昇格、
鹿追町~河東郡士幌町の間は北海道道35号本別新得線の一部を昇格、
白糠郡白糠町二股~川上郡標茶町中オソツベツの間は北海道道837号
標茶上茶路線を昇格、標茶町中オソツベツ~標茶町川上の間は北海道
道668号オソツベツ原野標茶停車場線の一部を昇格した。
これにより、清水町~帯広市の間の国道38号との重複はなくなった。
2008年2月23日- 長沼町内で約140台の車両が吹雪のため立ち往生し埋没した。
不通区間
白糠郡白糠町二股(北進交点) - 釧路市阿寒町舌辛原野
釧路市阿寒町徹別原野 - 釧路市阿寒町ニニシベツ原野39線
国道273号は、帯広市を起点とし、紋別市を終点とする一般国道である。
上川町一部は、国道39号との重複区間である。
陸上距離:196.9km
起点:北海道帯広市西18条北1丁目26番
(西17北1交点=国道38号・国道241号交差点)
終点:北海道紋別市渚滑町7丁目46番1
(渚滑町5丁目・渚滑町7丁目交点=国道238号交差点)
標高1,139mの三国トンネルは、北海道内の国道標高としては最高とされる
歴史
1954年3月30日紋別町~上川町上越の間が北海道道28号紋別上川線に認定される。
1957年7月25日河東郡上士幌町~上士幌町糠平の間が北海道道292号糠平上士幌線に認定される。
1970年4月1日一般国道273号(北海道帯広市~北海道紋別市)として指定。
1974年 三国トンネル開通
1984年 浮島トンネル開通
1993年 三国峠(上士幌町側以南)改良に伴い、全線通年通行化に。
国道239号は、北海道網走市を起点とし、北海道留萌市を終点とする一般国道である。
北海道道126号小平幌加内線の工事中止もあり、天塩山地を横断する唯一の道路となっている。
概要
陸上距離:346.2km
起点:網走市大曲1丁目16番37
(大曲1交点=国道39号交点、国道238号起点)
終点:留萌市元川町1丁目21番1
(元川町2丁目交点=国道231号・国道232号・国道233号交差点)
名寄市中央通(名寄市東5条南1丁目~西4条南1丁目)のみ片側2車線、その他片側1車線。
歴史
1953年5月18日 二級国道239号網走留萠線(北海道網走市~北海道留萌市)として指定。地名は「萌」の字を使っているが、路線名はかつての留萠本線と同様「萠」であった。
1965年4月1日一般国道239号となる。
国道238号は、網走市から稚内市に至る一般国道である。
宗谷岬付近を通る日本最北の国道である。
起点から終点までほぼ全線に渡りオホーツク海沿いを走るため景色がよい。
全通している北海道の国道の中では最長で、未開通区間がある国道274号を含めても2番目に長い。
かつては当道路沿いを湧網線・名寄本線・興浜南線・興浜北線・天北線が走っていたが、現在は全て廃線となり全線に渡り並行鉄道路線はない。
なお、バスターミナルや記念公園、モニュメントなどといった形でその名残を沿道で見ることができる。
陸上距離:319.7km
起点:網走市大曲1丁目16番37
(大曲1丁目交点=国道39号交差点)
終点:稚内市潮見5丁目46番1
(潮見5丁目交点=国道40号交差点)
歴史
1953年5月18日:二級国道238号網走稚内線(網走市 -稚内市)として指定。
1965年4月1日:一般国道238号となる。
国道237号は、旭川市を起点とし、浦河郡浦河町を終点とする一般国道である。
旭川~富良野間は「花人街道」「北海道ガーデン街道」と呼ばれ、北海道を代表する観光道路になっている。
また、旭川市~富良野市~占冠村の区間は、シーニックバイウェイ北海道の大雪・富良野ルートにも指定されている。
陸上距離:260.0 km
起点:旭川市4条通1丁目2241番5
(4条通1丁目・4条通2丁目交点=国道12号交差点)
終点:浦河郡浦河町大通2丁目32番
(大通2丁目交点=国道235号・国道236号終点)
歴史
1953年5月18日:二級国道237号旭川浦河線(旭川市~浦河郡浦河町)として指定。
1965年4月1日:一般国道237号となる。
国道230号は、札幌市を起点とし、久遠郡せたな町を終点とする一般国道である。
喜茂別町一部では国道276号、洞爺湖町から長万部町までは国道37号、長万部町一部では国道5号とそれぞれ重複する。
札幌~函館間の最短ルートであり、国道5号 (函館~長万部間)にある札幌までの距離表示は当道路を経由した距離を表示している。
虻田町(現・洞爺湖町)内2カ所で、2000年の有珠山噴火によって国道が分断された。
国道上に噴火口があり、徒歩でも国道部分を通過するのは不可能となった。地形図では、国道上に火山活動によって形成された池も記載されている。また、国道脇を通っていた町道泉公園線の跡地が遊歩道として整備されている。復旧工事は別ルートによって行われ、2007年に開通した。
陸上距離:208.2km
起点:札幌市中央区北1条西4丁目1番4
(=国道12号・国道36号交差点)
終点:久遠郡せたな町北檜山区北檜山209番1
(=国道229号交差点)
歴史
1870年東本願寺代表現如らによる北海道開拓活動として伊達~札幌を直結する通称「本願寺道路」の開削工事を開始。一年余で完成させる。当時のルートは厳密には伊達市から洞爺湖沿岸を経た後に現在の230号線ルートに入り、旧平岸村へ至る街道だった。
1920年4月1日 道路法及北海道道路令により準地方費道1号線札幌倶知安線に認定。
(札幌区~虻田郡喜茂別村、その先は現国道276号経由で倶知安に至る)
1953年5月18日 二級国道230号札幌虻田線
(札幌市~虻田郡虻田町〈現洞爺湖町〉)として指定。
1965年4月1日一般国道230号となる。
1969年10月 定山渓・中山峠間改良工事 (無意根大橋、定山渓トンネル新設)終了に伴い、
待望の通 年通行化。
1982年4月1日 山越郡長万部町~瀬棚郡檜山町間を編入(虻田郡虻田町~山越郡長万部町間
は37号・5号と重複して連絡)して、札幌市~瀬棚郡北檜山町(現せたな町)となる。
なお、政令では1992年まで「北桧山町」と表記されていた。
2000年3月31日 有珠山の噴火により道路が寸断され、不通区間が発生。
2007年3月28日13時07分 有珠山の噴火による不通区間に代わり、新たに建設されたルートが
開通。
2007年12月21日 虻田洞爺湖ICが現在の位置に移設され、道央自動車道との乗り入れが可能
になった。
国道229号は、小樽市を起点とし、江差町を終点とする一般国道である。
(小樽市から余市町までは、国道5号との重複区間)。
ルートはほとんどが日本海側を通っており、通行に危険な箇所は現在もルート変更を始めとする線形改良が続けられている。
陸上距離:307.0km
起点:小樽市稲穂2丁目88番
(=国道5号・北海道道697号天神南小樽停車場線交差点)
終点:檜山郡江差町字柳崎町142番
(=国道227号交差点)
歴史
1953年5月18日 二級国道229号小樽江差線(北海道小樽市~北海道檜山郡江差町)として指定。
1962年10月17日 乙部町豊浜(現在の豊浜トンネルの海側に位置する旧道箇所)において山津波が発生。国道を走行中の路線バス(函館バス)が海中に押し出されるなど17名が死亡・行方不明(バスは現在も大量の岩塊に埋もれたままである)。
1965年4月1日 一般国道229号となり、全線建設省(現国土交通省)直轄となる。
政令では、1953年の改正では「江差郡江差町」、1965年の改正では「桧山郡江差町」と表記されていた。1993年の改正で現在の表記となった。
1982年4月1日 経路変更により神恵内村-古平町が北海道道998号古平神恵内線となる。この時点では積丹半島に未通区間を残していた。
1996年2月10日余市町と古平町の境にある豊浜トンネルが崩落。
同年12月10日仮復旧。
2000年12月8日セタカムイトンネルと接続した新トンネルの供用開始(豊浜トンネルとセタカムイトンネルを中継するトンネルを建設し、セタカムイトンネルを豊浜トンネルに編入)
1996年11月積丹半島西部の未開通区間が開通し、全線開通。
1997年8月25日島牧村の第2白糸トンネルが崩落。
1999年4月8日現場を迂回する白糸トンネル供用開始。
2004年9月8日台風18号で神恵内村の大森大橋の橋げたが落下。
同年12月10日 仮復旧(残った橋脚に鋼鉄製の橋桁を乗せて復旧)
2007年3月21日現場を迂回し、既存のウエンチクナイトンネルに接続した大森トンネルの供用開始。なお、元々存在した大森トンネルとは別のトンネルである。
国道44号は、釧路市から根室市へ至る一般国道である。
「根釧国道」とも呼ばれる。日本国内の国道として最東端に位置する。
陸上距離:124.8km
起点:北海道釧路市大町1丁目9番1
(幣舞ロータリー=国道38号終点)
終点:北海道根室市常盤町3丁目28番2
(弥栄町1丁目交点=根室支庁庁舎前)
主な経由地:厚岸郡厚岸町
釧路と根室とを結ぶ国道は、1885年(明治18年)の内務省告示第6号「国道表」に国道43号「東京より根室県に達する路線」の一部として表れる。
この路線は、室蘭まで現5号・36号の前身となる国道42号と重複し、室蘭から北海道の南側の海岸沿いに進むもの(現235号、336号、38号、44号)であった。
当時の国道は東京と各地の開港場・府県庁を結ぶものであり、道東を管轄していた根室県の県庁所在地である根室までの路線も国道として指定されたものである。
1886年(明治19年)1月、札幌に北海道庁が設置されて根室県は廃止された。
それにより、国道43号は府県庁に至る路線ではなくなったが、このときは廃止も路線変更もされなかった。
1907年(明治40年)5月13日に国道43号のルートが変更され、室蘭から旭川の第七師団に至る路線となった。室蘭 - 根室間は国道から降格され、道東に至る国道はなくなった。
この区間が再び国道になるのは第二次大戦後のことである。
1953年(昭和28年)5月18日、新道路法に基づく路線指定で、二級国道242号釧路根室線(北海道釧路市 - 北海道根室郡根室町(現 根室市))として指定された。
1963年4月1日には、一級国道に昇格して一級国道44号となった。