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江差の繁次郎(民話)

 

江戸時代、江差に実在していたといわれる繁次郎。53085156.jpeg

国道227号線沿いの「道の駅・江差」には、
繁次郎の像がヒョーキンな顔
で立っている。

文化年間の生まれで明治の初めに六十才くらいで死んだという。

 

繁次郎の“とんち”話として伝えられているものの中には、
落語のネタや
諸国の“とんち”話と共通するものも少なくないが
江差地方でなければ
筋道の合わないような“とんち”話も残されている。

 

近所の若い者が集まっているところへ、ぶらりとやって来た繁次郎。

「どうだおめえたち、俺と賭けをやる者はいねえか」

「また一杯食わせる気だべ」

「ま、聞けてば。あのな、豆腐一丁ば四十八に切って、一口ずつで食うんだ」

「そったらこと、赤ビッキ(赤ん坊)でもできるべせ」

「本当だな。いいか豆腐を四十八に切って、一つずつ食うんだぞ。

見事に食った者にァ一升やるが、もし食い切れなかったら俺がそいつから一升もらう」

 

こんなわけで早速一升の賭けが始まった。

豆腐一丁がまな板に上げられると、うやうやしく包丁を取り上げた

繁次郎は、まず豆腐の小口を薄く一枚に削り取り、それをコチャコチャと四十七に刻んだ。
そして残った大きな豆腐と合わせて四十八を相手に差し出し

「さ、見事に一口ずつでマグラって(食べて)みろ」

どんな大口を開けても最後の一口だけはなんともできず、この賭けは繁次郎の勝ちに決まった。

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2008年8月7日。 日本の一番東にある根室から出発します!
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