2011/03/24 00:31:21
北海道東部の
釧路川、阿寒(あかん)川の下流に位置する沖積平野。
面積約290平方キロメートル。
太平洋岸に発達する標高5~8メートルの砂丘の
北側に総面積の約80%を占める標高10メートル未満の
低湿な泥炭地が広がり、釧路湿原とよばれる。
2~4メートルの泥炭層の表面には、キタヨシ、スゲ、ハンノキ
などの植物が生育する。
平野面は北西から南東へ緩やかに傾斜し
東部に海跡湖の塘路(とうろ)湖、シラルトロ湖、
達古武沼(たっこぶぬま)が点在する。
海面との低落差に基づく排水困難、海霧による夏期の低温など
の要因により、湿原開発は釧路市周辺部、湿原周縁部など一部
に限られてきたが、1970年代から90年代にかけて、
農地、宅地、観光などの開発が活発になった。
未開発湿原の保護を目的に、
国の天然記念物指定(1967)、ラムサール条約への登録(1980)、
釧路湿原国立公園の指定(1987、268.61平方キロメートル)が行わ
れてきたが、指定区域外での開発の影響も指摘されている。
特別天然記念物タンチョウが湿原地帯に営巣する。
PR