2011/08/23 11:12:21
明治4年<みそ・しょうゆ醸造所/官営工場の始まり>篠路村
石狩郡篠路村に本道初のみそ・しょうゆ醸造所が造られました。
これは北海道における官営工場のはしりとなります。
開拓の初期、生活物資の大半は本州から運ばれていました。
しかし、北海道へ移民を進め新しい産業を起こすには開拓使自ら事業を進め
るほかなかったのです。こうして、生活に何よりも必要なみそ、しょうゆの
官営工場が生まれました。
篠路が選ばれたのは、石狩、札幌への交通の要地であり、原料になる大豆、
米、麦などが容易に手に入ったからです。
当時は石狩湾から石狩川(現在の茨戸川)をさかのぼり、茨戸を経て、伏籠川
から札幌へというのが物資運搬のルートでした。
「しょうゆには<松><竹><梅>のラベルが張られ、<菊><福寿>などの特製品も作
られました。
官営によるこの篠路工場も、明治11年9月、宮城県の士族「沢口永将」に払い
下げられますが、経営は振るわず引き揚げることとなります。
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