2012/12/29 07:12:20
十勝国(とかちのくに) 12
「砂金 歴舟川(れきふねがわ)」
北海道では砂金の採掘が70ヶ所近く確認されている。
まさに黄金の島だった。
今は昔となったが、北海道を回ると町おこしの一つとして
「砂金掘り体験」や「砂金ラーメン」を食べさせてくれる町もある。
また、郷土資料館には貴重な資料も保存されている。
蝦夷地といわれていたころ、砂金がとれる川が各地にあった。
松前藩は幕府より領内の金山も下賜されていたため元禄までの
約100年間はゴールドラッシュだったという。
砂金掘りには、ひとり一ヶ月1匁(3.75グラム)の運上が課せられた。
松前藩は関所を設けて和人とアイヌ民族との住み分けをしていたが、
砂金掘りだけは別であった。
彼らが川に入るのはアイヌも住まない蝦夷地の山深い沢に限られ、
しかも確実に豊富な運上金が入ったからである。
十勝では、アイボシマ付近(現大樹町)がよく知られている。
明治30年代には、歴舟川、当縁川、紋別川、アイボシマ川などを中心
に100人近くの砂金掘師たちがいた
。最後の砂金掘師が昭和46年に引退、大樹町の砂金採取は一部の
好事家による採取となった。
(写真は、中札内より)
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