2013/02/03 08:18:32
十勝国(とかちのくに) 48
帯広―池田―北見
明治30年代には、道路の開削に変わって、鉄路の建設が盛んになった。
今は札幌から網走に行くには、旭川駅から遠軽駅経由の石北線がある。
しかし、この鉄路が開通するのは昭和7年(1932年)のことだった。
当初の鉄路は、札幌駅から北見国を結ぶルートは、
札幌駅―旭川駅―富良野駅―帯広駅―池田駅―北見駅であった。
従って、十勝と北見の境にある陸別に行くには帯広から池田経由となる。
関寛斎に会うために、徳富蘆花もこの列車に乗って行ったのだろう。
今のように、滝川駅から富良野経由の根室本線が開通したのは大正2年(1913年)。
北海道は、中央にそびえる大雪山連邦によって大きく二分されていた。
(写真は、石勝線が開通した昭和56年10月1日・追分駅)
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