2012/12/27 05:35:35
十勝国(とかちのくに) 10
「ここから十勝」
日高山脈は、北海道中央高地の狩勝峠(かりかちとうげ)から
太平洋に突出する襟裳岬(えりもみさき)まで総延長約200キロ。
北海道南北につらぬく背梁の南半分をつくっている。
この山脈は標高2000m級が立ち並び、道央・道南から道東の十勝
への壁となっていた。
蝦夷といわれる時代から通行は太平洋沿岸の
襟裳岬を通る道だけだった。
狩勝峠とは、石狩国と十勝国の県境の峠で一文字
ずつとって名づけたものだが
「ここから十勝」とは、この峠越えのことである。
この峠を越えて十勝に入る鉄道が開通するのは、まだまだ
先の明治40年まで待たなければならなかった。
更に、日高から十勝に入るもう一つの日勝峠(日高・十勝)が
国道274号線として全線開通するのは、昭和40年のことである。
(写真は、南富良野にある金山湖。この湖を越えるとトマムである)
PR