2013/01/10 06:20:02
十勝国(とかちのくに) 24
幌泉(襟裳岬)
襟裳岬という名前は、アイヌ語の「エンルム」(突き出た頭)または
「エリモン」(うずくまったネズミ)からという説がある。
しかし、この地区は幌泉(ほろいずみ)と言われていた時代が長く、
現在も1町(えりも町)で幌泉郡といわれている。
襟裳岬は島倉千代子・森進一の歌で全国区となり、
昭和45年に「幌泉町」から「えりも町」と改称された経緯がある。
岬の名が町名となったのである。
本町から岬までは15キロで一帯はまさに何もない草原である。
余談ではあるが、森進一の「襟裳岬」が大流行していた
昭和40年代後半は、苫小牧からの日高本線終点「様似駅」で、
バスに乗り換えて岬を目指す若者が年間40万人に達した。
岬にあった(今は民宿せんばとなっている)ユースホステルは
連日満員で廊下や屋根で寝ていた若者もいたという。
その後、この岬がブレークするのは平成13年(2001)の
「プロジェクトX〜挑戦者たち〜」だった。
機会を持って苫小牧から襟裳岬までの旅も連載してみたいと思う。
この区間も埋もれた歴史が連なっている海岸である。
(写真は、日高線終点の様似駅。ここから襟裳岬までバスで1時間)
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