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十勝国(とかちのくに) 32
 ハルニレの木
 
 

 十勝の豊頃町には、ある「ハルニレの木」がある。
豊頃町は知らなくても、この「ハルニレの木」を見たことのある人は
多いのではないかと思う。
日立のコマーシャルで、一本の木に注目されたからである。
十勝川の河川敷に立つこの大木は、2本の木が一体化した珍しい
もので推定樹齢は140年という。



 明治30年に、豊頃に入植した「興復社」は、その後4年間で150戸
に達し、報徳思想に裏打ちされた農民の生産活動は他の開拓地域
に影響を与えることとなった。
また二宮尊親の偉大さは、多くの農場が小作制を試みている中で、
農民の独立を保証し、実現したことである。


 十勝国に最初に入植した晩成社とは雲泥の差がある。
報徳思想が生かされていれば、維新後開拓に入った武士軍団や
晩成社などの素人集団の苦労は軽減されたことだろう。


 明治35年に陸別の斗萬(トマム)に入植した関寛斎では、更にあき
らかになることが出てきた。

(写真は、豊頃町のシンボルでもあるハルニレの木)

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2008年8月7日。 日本の一番東にある根室から出発します!
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