2013/02/01 08:20:41
十勝国(とかちのくに) 46
二宮尊徳
日本の国が欧米化していくなかで、葬り去られていったものの
一つに二宮尊徳(金次郎)がある。
かつては、小学校の校庭には「薪を背負う姿」二宮金次郎の銅像があったが、
一円札とともに無くなってしまった。
銅像がなくなると共に、道徳という小学校教育の科目もいつの間にやら無く
なり話題にもならなくなった。
二宮金次郎の銅像には、政府の統合政策の意図があったのだが、それにし
ても外国かぶれしていくなかで、簡単に取り外してしまうのが日本人の特性なのだろう。
二宮尊徳の生家は小田原である。
酒匂川の上流にある生家を訪ねたことがある。
戦後、二宮金次郎の銅像が小学校から消えていったことについて訊ねた。
GHQの指令によるといわれることがあるが、これは関係無い。戦前の像は銅製のものが多く、
第二次世界大戦中の金属供出によったため、混同されたものだ。
それよりも、敗戦によって天皇陛下の写真が外され、それと一緒に勝手に気を利かせて
金次郎の銅像も外されたのではないかということだった。
開拓で入った依田勉三や関寛斎たちの努力は水泡と消えた。
PR