1912年(大正元年)12月20日-2003年(平成15年)4月24日)
昭和期の作曲家。根室市出身。
初め、独学で作曲を学ぶ。根室商業高校卒業後上京し、作曲を池内友次郎、指揮を山田和男に師事する。
同じ根室出身の高橋掬太郎と組み、「啼くな小鳩よ」、「ここに幸あり」などを作った。
故郷を愛し、交響組曲「北国讃歌」等、根室に関連する曲を数多く作った。
根室市図書館には飯田三郎資料展示室がある。
第45回日本レコード大賞特別功労賞
『啼くな小鳩よ』『かりそめの恋』『ここに幸あり』など、豊かな曲調の流行歌を数多く作曲し、一方池内友次郎に作曲理論、山田一雄に指揮法を師事されてクラシック音楽に造詣を深められ、交響詩交響組曲等を発表。
映画音楽にも積極的に取り組まれ、第一線で活躍された功績は日本の音楽史上忘れることのできない存在である。2003年4月の逝去を惜しむとともに数々の功績を称え、ここに第45回日本レコード大賞特別功労賞が贈られた。
代表曲
クラシック作品
合唱と管弦楽による交響的叙事詩「サルオロ(大湿原)」(釧路湿原国立公園制定記念作品)
自ら指揮した録音がキングレコードよりCD化された事がある。
演奏:ロイヤルフィル(国内の臨時編成楽団)、合唱:東京ソフィア混声合唱団、三味線:千藤幸蔵
交響曲「北海道」
アイヌの旋律によるピアノと管弦楽のための「アラベスク」
幻想曲「沖縄諸島風物詩」
交響的ルンバ「南の誘惑」
管弦楽「バリ島」組曲
ピアノと管弦楽のための「スレンドロとペロッグ」
オラトリオ「えぞキリシタンの殉教」
石川啄木歌曲集
北国讃歌(昭和43年)[飯田三郎作詞]
映画音楽
『台風息子』(昭和33年、小石栄一監督、東映作品)
大衆歌謡
『啼くな小鳩よ』(昭和22年1月)[高橋掬太郎作詞、歌:岡晴夫]
『かりそめの恋』(昭和24年9月)[高橋掬太郎作詞、歌:三条町子]
『東京悲歌』(昭和26年11月)[高橋掬太郎作詞、歌:三条町子]
『ワンダフル娘』(昭和27年9月)[上田たかし作詞、歌:江利チエミ]
『ここに幸あり』(昭和31年5月)[高橋掬太郎作詞、歌:大津美子]
『山陰の道』(昭和31年11月)[高橋掬太郎作詞、歌:若原一郎]
『丘にのぼって』(昭和32年9月)[高橋掬太郎作詞、歌:若原一郎]
『夜霧の滑走路』(昭和33年7月)[作詞横井弘、歌:三船浩]
『小樽の赤い灯が見える』(昭和36年3月)[作詞内村直也、歌:三船浩]