2013/02/16 09:41:20
アイヌ民族の蜂起 12
コシャマイン蜂起の1
志海苔館(シノリ)の主は小林太郎左衛門良景という豪族であった。
刺殺されたアイヌ青年の部落長老が鍛冶屋村を訪ねるが、村の衆は入れ
ようとしなかった。仕方なく長老は小林太郎左衛門良景に談判に行った。
アイヌのしきたりには、罪を犯した者には「償い」という掟があった。
「償い」の大きさは長老たちの裁決で決まり、本人の財産を支払うことで
あった。鍛冶屋に「償い」をしてほしいと頼んだ。
それで、アイヌは一件を丸く収めようとしたのである。
しかし、「悪いのは鍛冶屋にケチをつけたアイヌの青年の方だ」
「あまりしつこいとアイヌは鍛冶屋村に出入り禁止にする」といい放った。
ここまでくる背景には、安東一族が蝦夷地に入り込んできてからの交易
の問題が出ていた。和人のアイヌに対する取引が、序々に高飛車になり、
弱みに付け込んで横暴になってきていた。
鍛冶屋村に入れさせないということは、鉄製品やアイヌ交易を止めるとい
うことに等しかったのである。更に言えば、和人のエリアを決めてそこから
アイヌを追い出そうということでもあった。
(写真は、アイヌの武器である弓と矢)
コシャマイン蜂起の1
志海苔館(シノリ)の主は小林太郎左衛門良景という豪族であった。
刺殺されたアイヌ青年の部落長老が鍛冶屋村を訪ねるが、村の衆は入れ
ようとしなかった。仕方なく長老は小林太郎左衛門良景に談判に行った。
アイヌのしきたりには、罪を犯した者には「償い」という掟があった。
「償い」の大きさは長老たちの裁決で決まり、本人の財産を支払うことで
あった。鍛冶屋に「償い」をしてほしいと頼んだ。
それで、アイヌは一件を丸く収めようとしたのである。
しかし、「悪いのは鍛冶屋にケチをつけたアイヌの青年の方だ」
「あまりしつこいとアイヌは鍛冶屋村に出入り禁止にする」といい放った。
ここまでくる背景には、安東一族が蝦夷地に入り込んできてからの交易
の問題が出ていた。和人のアイヌに対する取引が、序々に高飛車になり、
弱みに付け込んで横暴になってきていた。
鍛冶屋村に入れさせないということは、鉄製品やアイヌ交易を止めるとい
うことに等しかったのである。更に言えば、和人のエリアを決めてそこから
アイヌを追い出そうということでもあった。
(写真は、アイヌの武器である弓と矢)
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